根羽村の新名所が誕生しました

村の挑戦

2015年5月15日

一昨年から工事を進めていた高齢者福祉施設と月瀬の大杉公園がこの春竣工しました。高齢者福祉施設は、デイサービスと29床の地域密着型特別養護老人ホームの機能を持った「ねばねの里なごみ」として開所されました。この建物は、根羽スギ・根羽ヒノキを使った木造平屋建てで、村内の森林資源を活用したバイオマスエネルギー(薪ボイラー)、太陽熱と太陽光をハイブリッドで使用したOMソーラーを導入し、床暖房や給湯に利用しています。薪は村民の皆さんが間伐材等を木の駅に持ち込み、乾燥させ供給します。木の駅では対価として、村内で使える地域通貨を発行し、村内で小さな経済の循環の仕組みもできあがりました。木の持つ温かみと、壮大なスケール感、そして心を癒してくれるこの建物に、是非皆さんも一歩足を踏み入れて下さい。まさに心がなごみます。
そして、村のシンボルである樹齢1800年、樹高40.5m、幹廻り14mの「月瀬の大杉」に、新しく大型バスの駐車場、幅2m・長さ49.2mの吊り橋、遊歩道、トイレが完成しました。吊り橋は「根羽峡大橋」と名付けられ、矢作川の清流やイワツツジなどの花、紅葉など自然を満喫することができます。吊り橋からはアマゴや鮎などの魚影も濃く、見ているだけで楽しくなります。
根羽村は、森林資源を最大限活用した「トータル林業」を進めながら、地域で生き続けて行きます。地域材を活用することは、地域の人の暮らしと文化を守ることでもあります。そして、環境保全にも直結するものであります。今回完成したこの二つの村の新名所は、これからも根羽村のシンボルとして、多くの皆さんにかわいがって頂ければと思います。

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