「源流白書」なるもの

村の挑戦

2014年6月11日

全国源流の郷協議会(会長:山梨県小菅村船木村長)から、このほど「源流白書」が発刊されました。この協議会は、全国17市町村で組織され、当村もメンバーとして参加しています。私たちは、全国それぞれの源流地域にある市町村が、豊かな自然環境の保全に努めるとともに、源流資源の役割と機能を広く国民に訴え、国民的な理解を得る中で、源流地域で安定した生活ができるよう協働して取り組もうという目的で様々な活動をしています。
今、源流地域では農林業などの基幹産業の衰退に伴い、過疎化、少子高齢化等が顕著で、地域の存続そのものが危ぶまれています。こうした現状を広く国民の皆さんにも知って頂きながら、それぞれの地域に人が住み続けなければ国土保全の立場からも、重大な危機に直面することを認識して頂き、流域全体で地域を作って行く必要性を訴えるために「源流白書」を発行しました。この白書では、源流を守るための4つの緊急提案をしています。

1 私たちの共通財産である源流を守ることは緊急の課題であり、100年先の日本の存続に向け、
  「源流基本法」を設け、源流域を守るためにあらゆる力を結集する仕組みを作ること
2 流域圏における安全・安心で、持続的な循環型社会のありようにもう一度光を当て、
  理想的なシステムを確立すること
3 源流が培ってきた源流文化を、21世紀の循環型社会の形成を果たすために再構築し、
  それを広く伝えるために教育の場を整備すること
4 国土保全という大変な役割を果たしている、源流域の農林業の経営意欲の活性化と
  緊急の鳥獣対策や森林の土地政策の確立を図ること

持続可能な地域をつくるため、多くの皆さんのご支援・ご協力と、協働した取り組みが継続できるようお願いするところであります。

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